ヨナスは困惑中

――BL注意――

イスターレ王国の宝石と呼ばれるレイアの街の神殿で、今、一人の神官が首を吊りそうな表情で自室の床に膝を付いていた。

「な……なん、で…… 」

唖然と床を見つめる男の傍に、一つの人影。

「ん…… 」

何処かの神官長のように光の加減で七色に輝いたりはしないものの、美しく長い銀髪。
何処かの神官長のように、密度の高い長い睫毛に覆われた瞳は伏せられ、何処かの神官長のように濡れたような形の良い唇が、静かに呼吸していた。

何が言いたいのかと言うと。

「この、俺……に? 『落ち人様 』……だと? 」

『落ち人 』とは、この世界アントワールでは現人神にも等しい『異世界からの客人 』である。
『落ち人 』はこの世界の唯一神セレスに愛された『祝福の受け皿 』。

その存在だけで国を富ませると言われてきた。

『落ち人』の居る街は、災害知らず。

『落ち人』の居る領地は、飢餓知らず。

『落ち人』の居る国は――

 土は肥え、太陽に愛され、恵の雨は優しく、精霊の祝福を得る。

そしてそんな『落ち人様 』は、このアントワールで一番相性の良い者の元へ、『ツガイ 』として現れるのだ。
目の前の『落ち人 』は、この神官――ヨナスにとっての理想の具現化に等しい存在の、筈なのだ。

「セレスに定された祝福のキス――魔力回路構築の為の儀式は終わった……と、すれば次は―― 」

――魔力定着の為の、繁殖行為……つまりセッ……

「いやいやいやいや待て待て待て待て! それには問題が大有りだ!! 」

ヨナスの部屋に突如として現れた目の前にいる『落ち人さま 』は、最初この世界の魔力に溺れて呼吸が出来ずに死にかけたが、今はヨナスがその身体に魔力を送り、魔力回路が構築されたので一先ずは安心だ。だがその魔力回路も外の魔力を取り込んで循環させられるようになるには、定期的に魔力を強めに流し込んでやる必要がある。
その方法が繁殖行為――いわゆるセックスなのだが……。

ヨナスは一縷の望みを胸に、目の前の人物の下半身に手を伸ばし――

「ッ !!やっぱり付いてんじゃん!!男の子じゃん?!! どーすんの?!繁殖できないよ?! 繁殖する為の行為って言うのが必要って俺習ったんだけど?! 」

めちゃくちゃ美しい男の子である。
傾国の美貌と言っても良いだろう。って言うか、美し過ぎていっそノンケもクラッとくるだろうってくらいだ。
かくいうヨナスだって実はさっきからずっとドキドキしてたりする。

しかし、大問題はもう一つ存在するのだ。

「なんで! 神官長と同じ顔してんの?! 女神様は俺に嫌がらせしたいの?! しかもなんか神官長より色っぽいのが困るんだけど?! 少年なのに色気増してるってどういう事なの?! 」

ツガイだからなのだが。

ヨナスは気付いていないが、客観的に見て、この少年が神官長より色っぽいかと言われたらただ単に好みの問題となってくる。
ヨナスが先ほどから言っている『神官長 』のツガイ、落ち人の『妙子 』なら百パーセント神官長の方が色っぽいと言うだろう。
落ち人とは、女神セレスの贈り物である。アントワールとは別の世界から、今、ヨナスと最も相性の良い者がここに使わされた。
要は、ヨナスにとって世界レベルで一番好みの子が目の前の彼。という訳である。

ヨナスは女癖が悪すぎて、貴族である実家から追い出された過去を持つ。正真正銘の遊び人である。
神殿籍となってからもそれは変わらなかった、が――

(『妙子ちゃん 』が来てから、急に色っぽくなった神官長をなんか意識しちゃって夢にまで出てきた事……女神様はお見通しって事……? )

そう、それまで男なんか見向きもしなかったヨナスは、絶世の美貌を持つ神官長にだってそんな気を起こした事は無かったのだ。
しかし、そんな神官長に落ち人が現れてからというもの、禁欲的過ぎて無菌室で栽培されたような、頭から消毒液でもかけたような……人間味と言うか生き物味がまったく無かった神官長の仕草が突然生々しく感じるようになったのだ。

(なんか表情も人形みたいだったのに人間味が出て、それがそのまま色気に直結した感じだったんだよな…… )

そして、ある日からヨナスは神官長を犯す夢を見るようになった。

――――

――ああ、神官長のお尻のアナ最高に気持ちが悦いなー今日は挿れたまま寝ていい? 神官長と繋がったまま寝るの、そう。神官長のケツマンコに俺のちんちん挿したまま寝るの。妙子ちゃんに見てもらいたいね?

――まだ嫌がるフリするんですか? 俺が突くたびに、おちんちんフリフリさせてヨダレ飛び散らしてんのに?

――あっは! 神官長の乳首真っ赤じゃん、俺ちゅーちゅーしすぎちゃったねぇ?ごめんねー? まあ、まだ舐めるけど。……あーもー舌触りさいっこー! 神官長のおっぱいちょおエロい。乳首コロコロしながらしごいてあげる、何回イケるかなー? はいはい、きもちーねー? 乳首もチンコもびんびんじゃん。神官長のえっちー……うん、しゃぶりながら乳首爪先でカリカリしてあげよっか。そ、両方。

――フェラ上手になったねぇ神官長? きもちー……あ、ねえまたかけていい?それともまた鼻の穴に出してあげようか? ぴゅっぴゅって!――あっは! 何も言ってないのに飲んだの? もー俺の事大好きじゃん、仕方ないから挿れてあげるねー? ほら、勃たせてよ。それとも顔で擦っていい?

――こんなキュンキュン締め付けながら嫌がるフリされてもねー? 神官長のケツマンコ俺のちんちん大好きじゃん、あーきもちー……あっは、超ヒクヒクしてるわ

――あっはっはっはっはー! ほんっとココ好きだねー? 何回イッたの神官長ー妙子ちゃん泣くよー? あ、鳴いてんのは神官長か!

――え? なに、嫌ですよ。出なくなるまでしゃぶるって言ったでしょう? そうやってずっと泣いてて下さい、そそります……ってまた俺のまで勃っちゃったじゃないですかもー、挿れますよー? まったく欲しがりすぎでしょ。え? 欲しがってない? 何言ってるんですかそんな表情で俺のちんこ勃たせておいて。よっこらせっと、ほーら?すーぐはいっちゃうもんなぁ? 説得力ないっしょ。

――ほらほら、きもちーですかー? ほらほらほらほら、神官長の大好きなヨナスくんのおちんぽですよー? あっは、きもちーちょおきもちーわ。しっかし奥突くたびにめっちゃ俺の出てくんじゃん。神官長、妊娠したんじゃない? こんなに俺のせーし飲んじゃってさーそれなのにまだ欲しがるんだもんなー?はいはいはいはいっとー! パンパン鳴らすのおもしれー!神官長のちんこ超揺れるね! はいはいはいはいっ!あはははは!超締まる!きもちー!最高かよ!

――はいはい、暴れないの。きもちーのはわかったからもー……ってあれ? 神官長のちんちん元気無……ってなに寝てるんですか神官長……あれ? 白目むいてる? まいっか、このまま3、4回出せば起きるっしょ。いいんですかー神官長ー? 寝てる間に神官長のケツマンコに種付けしちゃいますよー?

――――

少し思い出しただけでもヨナスのHPがごりごりに削れている。

アレは確実にヨナスの願望だ、ヨナスは遊び人だっただけあって自分の性癖を熟知している。
街でヨナスは
【ねちっこいエッチする金払いの良いお貴族様 】
なんて言われているが本人は知らない。

しかし問題はヨナスが神籍に入っている神官という事と、目の前の美少年によく似た神官長が同じ神殿に住んでいると言うことである。

「……ねぇ 」

ふいに声をかけられ、振り向いた先にヨナスが見たのは――

「あなたが、僕のツガイのひと? 」

この国で美貌の麗人と讃えられる、美しき神官の幼き日を思わせる――絶世の美少年。

「あなたが、僕のはじめての人? 僕を……抱いて、くれる人? 」

「……ハイ、ソーデス 」

気付けば口が勝手に動いていた。
しかし、ヨナスのその言葉を聞いた美少年の変化は劇的だった。

「嬉しい! 」

微かに涙を浮かべながら、輝くほどの笑顔でヨナスに抱きついた美少年。

「ずっと、ずっと一緒にいてくれるんでしょう? 」

「あ、ウン…… 」

――ヨナスが彼のアソコに辛抱たまらずつっこむまで、あと数十分。

――――――――――
【異世界行ったら神官様に×××してもらう 】

はい、まさかのヨナスでした。
友達に「誰得?!?!! 」って言われました。「私得だよ! 」って方がいらっしゃいましたらお教えいただきたく……!

予告的な感じで皆様にすぐお見せ出来るのは以上になります。
気になった作品がございましたら是非アンデットストロベリー山森に糧を下さい○┓

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

コメント