「醜いでしょう? 人に快楽を与え生気を貪る為に進化してきたインキュバスの姿だよ 」
「あひィッアッ……は、アァ――ンッ! 」
優香の尻に信じられない快楽を与えたのは、ラウロの尻尾だった。
細く長い四股の尻尾はそれぞれ違う形をしていて、すべてが人の快楽を引き出す為のものだった。
一つ目は、先ほど優香の尻から引き抜かれたアナルビーズのような尻尾。
先っぽに連なっている玉は大きさも数も変幻自在らしく、今は大きめの玉を一つ抜けるか抜けないかの力加減で尻穴を引っ張られて気が気じゃない感覚にさせられている。
二つ目は、先ほどからクリトリスを包んでいる先っぽが筒形の尻尾。
先ほどまで包んで捏ねるだけだったのに、いつの間にか中にはパスタくらいの細さの柔らかい突起が歯ブラシみたいにいくつも生えて、ウゴウゴと優香のクリトリスを嬲っていた。
三つ目は、ラウロによるとこちらにも生殖能力が備わっているらしい。どこまでも細くなれるし、どこまでも太くなる変幻自在の第二のペニス。
それが限界まで細くなってヌルヌルと先走りを潤滑油がわりに優香の尿道に潜り込んでいた。少し前後するだけで、鋭い痛みにも似た快感が襲うようで、優香は鼻水を垂らしながらよがっている。
四つ目五つ目、こちらは一対になっている。
壺状の尻尾で先には筆のように柔らかい毛が付いていて、ツボが開くと中には粘液に塗れた舌のような触手が蠢いてる。
優香はこれに両方の胸をクルクルと筆攻めされたり、ヘソをほじられたり、乳首をパクリとされて中でひたすら舐めまわされたりと酷かったが、全てがラウロの身体の一部と思い出すたび、どんなに気持ちよくなっても許される気がして絶頂を感受した。
そして六つ目――いや、コレは尻尾ではない。
雄の象徴、人族も持つ生殖器『ペニス』
優香の蜜壺の中ではち切れんばかりに限界まで大きくなったソレ。
あらゆる快楽を与えたれた優香の愛液を身に纏い、満を持して唸りをあげた。
――――ズズンッ
「ヒイッ! ――――ヒイィィ!! 」
ラウロが腰を引けば蜜壺の中の全てが擦られて、入り口が捲れ上がるかと思った。
押し込まれた時の優香の全てを埋めるような圧迫感とそこから生まれる――圧倒的な快楽
――ズズン、ズズン、ズズン、ズズン
「ヒィ! ひぁっアヒックッぅ……ヒイィィイイ―――― 」
ラウロが優香の蜜壺を貫いてから、ずっと鳴かされている優香は気が付いていない。
遠く、遠いところから聞こえてくる、微かな彼の声に。
『――、―――― 』
(きもち、キモチイの! おかしくなっちゃう、きもちぃすごい、すっごくきもちいぃ――――!! )
その時、尿道へ潜り込んいた第二のペニスが一気に引き抜かれた。
――――ピュジュルッ
『――――――ッ 』
優香の手脚がピンッと伸ばされた。
そのタイミングであの剛直に最奥を潰されるように押し込まれ優香の健気な子宮口が押しつぶされる。
「か……は…… 」
――ごりっ……ごりっ……ごりっ……ごりっ……
絶頂、その一番高い頂きの中で、赤ちゃんの入り口に剛直が擦りつけられる。
――ごりっ……ごりっ……ごりっ……ごりっ……
優香の敏感な豆を包んでいたパスタブラシが小刻みに振動しながら優香の豆を『磨いて 』くる。
――ブッブッブッブッブッブッブッブ……
敏感な豆をパスタの一本一本が嬲り叩いて、優香は頂きから帰ってこられない。
――ごりっ……ごりっ……ごりっ……ごりっ……
――ブッブッブッブッブッブッブッブ……
その間も筆や舌が優香を責める。
『――、―― 』
(…………な、に……? )
再び後ろの穴から、ポコリと一つの球体が粘液を纏って卵みたいに生み出された。
「ひぐっ!! 」
二つ目……三つ目……四つ目……
一つ出るたびに優香の身体からおかしな痙攣をはじめた。
『――――、―― 』
五つ目……六つ目……七つ目……
「……最後だよ? 」
艶を纏った声が耳元で低く響いて、長い舌が優香の頰を舐め上げた時――
――ドゥルルルルルルッ
さっきの倍の数が引き抜かれ、優香を頂きの向こう側へと放り出した。
「――――――ッ 」
ガクンッと、優香の全身から力という力が失われた。
ラウロは即座に優香へ回復魔法をかける。
「ごめんね、優香――でも…… 」
縦割れの瞳孔を細めた魔人は力無く横たわるツガイを湯の中から引き上げ、仰向けに横たわらせた。
「異形の俺との繁殖行為、君がどんな顔で俺を見るのか想像したら……少し怖くなってしまった 」
先ほどまで優香の尿道へ潜り込んでいた尻尾が、細い糸のように限界まで細くなると、雄々しいペニスの収まる優香の蜜壺へとぐにぐにと入っていった。
「俺たち(インキュバス )は、他の魔人と比べるととても儚い存在なんだ。つい最近まで、生き物の精気を吸わないと生きていけなかったのだから、大人になれる夢魔は限られてた 」
――にゅるっ……にゅるにゅるにゅるっ……ちゅるるっ
「古今東西儚い生き物が種を存続させる為にしてきた行為がなんだかわかるかな? 」
――大量の子種
――大量の卵子
――大量の繁殖
「インキュバスは隙あれば他種族に種付けしてきたんだよ、その必要も俺が大人になる頃には解消されてたから……種付けははじめてだ 」
ビクンッ、と、意識の無い優香の身体が再び跳ねた。