2025-10

インキュバス編

異世界行ったらインキュバスさんと即えっち!1

異世界アントワールの魔人領の一つ『カルカテルラ』は、まだ昼下がりだというのに不気味な霧と厚い雲に覆われ風は湿り気を帯びていた。 この街は人族の国との国境に位置する。 今代魔王が人族達に『不戦』を宣言してからというものポツポツと交流がはじまり...
インキュバス編

異世界行ったらインキュバスさんと即えっち!2

優香は先程まで本棚に囲まれた場所に居たというのに、目の前に広がるのは霧のたちこめる暗い空間だ。女神と対話した空間とも似ている、が、あちらは明るくて神聖な空気を感じたのに対して、こちらはじっとりとした湿り気と不気味さが漂っていた。――その中で...
インキュバス編

異世界行ったらインキュバスさんと即えっち!3

意志の強そうな眉は寄せられて、眠たげだった瞳が獲物を狩る獣のように優香を見据えている。 ――ゾクリ 彼の瞳に、その視線に優香は感じた。 まるでスイッチが入ったかのように押し寄せる欲の名は、きっと彼の瞳が持つものと同じ。 ……飢えを感じた。 ...
インキュバス編

異世界行ったらインキュバスさんと即えっち!4

パチンと、ラウロが指を鳴らしたその時、優香は見知らぬ場所で目が覚めた。「え…… 」 先程までの激しい行為の跡が無くなり、何人もいたラウロは優香の上に一人居るだけだった。 艶めかしい美丈夫では無いボサボサの髪の毛の隙間から、ただ優香を見つめる...
インキュバス編

異世界行ったらインキュバスさんと即えっち!5

「私……だけじゃ、イヤ……なの。ラウロも、気持ちよくなって……わたし、わたしだけじゃ…… 」 自分だけが気持ちよくなる為の行為なら、優香の身体を労わることもせずに抱いたあの男と何も変わらない。 そう、優香は思った。優香自身があの男と同じにな...
インキュバス編

異世界行ったらインキュバスさんと即えっち!6

情事を終えて優香の夢から出たラウロは、自分のベッドで眠る優香の髪を一房取ると口付けてその安らかな寝顔に優しげな瞳を向けていた。 インキュバスに生気を吸われた人間は、みな彼らの与える夢に夢中になれど、その後は少し顔色が悪くなるものだ。しかし落...
インキュバス編

異世界行ったらインキュバスさんと即えっち!7

「うわぁ……はろうぃーん……」 優香は今、魔王都を一望できる小高い丘の塔にいた。 なんでも『落ち人』である優香は一度魔王様に会っておいた方が何かと都合が良いらしいのだが、ラウロには「優香が嫌だったら魔人領を出てもいいんだよ? 」とニッコリ爽...
インキュバス編

異世界行ったらインキュバスさんと即えっち!8

数多の尖塔が、暗雲へと挿すように伸びる魔王城は、それを形作る煉瓦すらも黒かった。 城の窓から漏れ出る光を総て落として、夜の帳に包まれたなら人族の目ではその姿を探すこともままならない。 長い歴史の中で勇者だけがこの城を見つけ、単身乗り込み魔王...
インキュバス編

異世界行ったらインキュバスさんと即えっち!9

深紅のビロードが敷かれた魔王城の中を、興味津々といった視線を隠そうともしない魔人から、優香を守るようにしてラウロはエスコートしてくれた。 しかし、優香は今それどころではない。『ああ、そっか! まだまだたくさんエッチしな―― 』 最後に魔王の...
インキュバス編

異世界行ったらインキュバスさんと即えっち!10

それは水晶で作られた露天風呂を想像して欲しい。水晶はパールホワイトだ。 しかも淡く光輝いている。 そんな露天風呂の中に乳白色の湯がたっぷりと張られていて、しかも掛け流し。 キラキラと輝く浴室、パールの輝き、温かな湯気――そう。『温かな湯気 ...
インキュバス編

異世界行ったらインキュバスさんと即えっち!11

凄く嫌な音がした。ラウロの頭が部屋の床に減り込むようにしているし、ラウロはピクリとも動かないしで、優香は何故すぐに助けに入らなかったのかと自分を責めた。「ラウロさ……ラウロ……らうろぉ、やだ……離してくださ、離……離してよぉ…… 」 半ベソ...
インキュバス編

異世界行ったらインキュバスさんと即えっち!12

「優香おいで、洗ってあげる 」「いやあのえっとあの?!!?! 」 たじろぐ優香に押すラウロ。 それもそのはず、ラウロのチャームポイントであるボサボサの黒髪が既に濡れていて、ラウロの色っぽい目元が隠れていないし、濡れた髪の毛もセクシーだし、や...
インキュバス編

異世界行ったらインキュバスさんと即えっち!13

優香は今、浴槽の淵にすがるようにしてラウロの責めを受けていた。 水晶のようなすべすべとした大きな岩に抱きつくようにしている優香。それを追い込むような形で後ろからその身体全部に、あのゴツゴツとした骨張った綺麗な手で触れられると、優香は堪らなく...
インキュバス編

異世界行ったらインキュバスさんと即えっち!14

「醜いでしょう? 人に快楽を与え生気を貪る為に進化してきたインキュバスの姿だよ 」「あひィッアッ……は、アァ――ンッ! 」 優香の尻に信じられない快楽を与えたのは、ラウロの尻尾だった。 細く長い四股の尻尾はそれぞれ違う形をしていて、すべてが...
インキュバス編

異世界行ったらインキュバスさんと即えっち!15

「気持ちいい? そうだよね、どうしたってインキュバスの種付けは気持ち悦くなるんだ。事を終えるまでに逃げられないように 」 優香の奥にたどり着いた細い生殖器は、ツプリと子宮口へ直接挿入された。 ――ぷちゅっ…… インキュバスの魔力を纏った精子...
インキュバス編

異世界行ったらインキュバスさんと即えっち!16

――きもちいきもちいきもちいきもちい 絶え間なく与えられる絶頂の中、優香の頭の中はそれだけに支配されていた。 ぶちゅっぐっちゅぬっちゅぬっ……「あひぃぃいい―――― 」「優香の中……気持ちいい、ぎゅうぎゅう俺のを締め付けてくるよ? こんなに...
インキュバス編

異世界行ったらインキュバスさんと即えっち!17

「で、お前はどう思ってるんだ茜? 」「はぐっはぐっ……もきゅもきゅ 」「……………… 」 ところ変わって、とある執務室。 こちらも他の部屋の雰囲気と変わらず、ゴシック感漂う黒を基調とした室内だ。 執務室と言うには広すぎる応接ソファに、暖炉の...
インキュバス編

異世界行ったらインキュバスさんと即えっち!18

ラウロが物心ついた頃、彼はとある人族領のスラムにいた。 淫魔は生まれてすぐに急成長を遂げ、人族で言う七歳児位まで3日で成長する。 これは魔人基準でギリギリ一人で生きていける程度の大きさだ。人族の腹で魔力を溜め込み、生まれ落ちてすぐに捨てられ...
インキュバス編

異世界行ったらインキュバスさんと即えっち!19

『魔王軍大将以上、上位幹部二通達シマス。魔王城城内ニテ、登録記録ノ無イ上位精神体ノ発現ヲ確認。脅威レベルAクラス『始祖』レベルト推測シマス――繰リ返シマス――』 緊急事態を幹部達へつたえる魔王城の警報に反応して、それまでトライフルケーキに夢...
インキュバス編

異世界行ったらインキュバスさんと即えっち!20

『――やっと、見つけたぞ 』 それは突然のことだった。 ラウロのキスで夢見心地になっていた優香の首筋を、細かい砂の塊が撫でつけたような不快感。『愛しい落ち人よ、我のモノとナレ―― 』 その声がソレを言い終わる前に、ラウロが優香から瞬時に離れ...
インキュバス編

異世界行ったらインキュバスさんと即えっち!21

優香は目の前の惨状に悲鳴を上げる事すら叶わなかった。 茜の話を信じるならば、ここは精神世界という事になる。夢魔が最も力を発揮出来る場所だ。 茜は先ほど、優香にラウロを止めてくれと言っていた。 姿こそ昨日この精神世界で見た彼――お色気イケメン...
インキュバス編

異世界行ったらインキュバスさんと即えっち!22

「じゃあラウロ、優香ちゃん、エルサリオン達に繋ぐから優香ちゃんはここから中に入って来ちゃダメだよ! 」 ヒューバートとラウロが戦争起こすとエルサリオンが困るからね。なんて物騒な事を言いながら仔猫に戻った茜が小さな前脚で境界を引く。 魔力を帯...
インキュバス編

異世界行ったらインキュバスさんと即えっち!23

茜猫が言葉を発すると同時、何か回線が繋がったからのような変化が起こった。 茜猫の前方へさらさらと光の粒が現れ、人型をとって行ったと思ったら――その場に魔王エルサリオンと吸血騎士ヒューバート姿が現れた。 優香は何となく、SF映画に出てくるよう...
インキュバス編

異世界行ったらインキュバスさんと即えっち!24

「インキュバスの始祖がセラフィーノの事を……? 」魔王城で与えられたラウロの部屋は、暖炉のあった最初の間だけではなかった。浴室のある場所とは反対側のアーチ壁を潜ると扉が数個あり、着替えた優香がラウロにエスコートされたのは一番奥の部屋だった。...
インキュバス編

異世界行ったらインキュバスさんと即えっち!25

「ヒューバートさんが!!モテないオーラなのは何でですか?! 」「」 会議室に重い沈黙が降りた。(え……あれ……私、今なんて――……) 優香は勢いで言った。言葉が脳を素通りしてそのまま出たのだ。一瞬自分が言った言葉すら思い出せずに固まっている...
インキュバス編

異世界行ったらインキュバスさんと即えっち!26

晩餐はそのままラウロの部屋で行われた。 メンバーは会議に居た面々である。 相変わらずハロウィン期間中にホテルで行われるイベントバイキングのような料理が中心だったが、ちゃんと『チーズの色をしたチーズフォンデュ 』や、衣は紫色だけれど『身がちゃ...
インキュバス編

異世界行ったらインキュバスさんと即えっち!27

「ねぇ、俺と……普通のエッチがしたいって? それが今、優香の一番求めるものだって知った時の俺の気持ちがわかる? 」 ふわふわのベッドに優香を横たえると、ラウロは覆いかぶさるようにして唇の雨を降らせた。 優香はラウロのこれが好きだ、ラウロもそ...
インキュバス編

異世界行ったらインキュバスさんと即えっち!28

目が覚めた時、窓の無い寝室は眠る前と同じく薄暗かった。 「目が覚めたの? 優香 」「ラウロ……起きてたんですか……」 優香はラウロの胸に抱かれていて、彼の表情がわからなかったけれど、その優しい言葉にホッと息をついた。 一糸纏わぬ優香の背中を...
インキュバス編

異世界行ったらインキュバスさんと即えっち!29

膝頭に唇を落とされて下肢を震わせる優香だったが、ラウロの唇はそのまま彼女の柔らかな内股をなぞり降りていく。「ぁ……はっ……ぁあ ──ッ 」 期待に満ちた優香の嬌声を感じ入るような表情で聴きながら、時折チュッと啄むようなキスをするラウロ。女の...
インキュバス編

異世界行ったらインキュバスさんと即えっち!30

かくん……かくん……かくん……かくん…… 意識の無い恋人の中心を貫いたまま、夢魔はゆっくりと抽挿を繰り返していた。「意識が無いのに、こんなにキュウキュウ俺のを締め付けて……魔力の媚薬効果には本当に気をつけなくちゃいけないなぁ 」 そんな事を...
インキュバス編

異世界行ったらインキュバスさんと即えっち!31

───優香の可愛いココ ───隅から隅まで舐めてあげるね「ふ……ひぅっ、く……ぅう、ンッ…… 」 ぴちゃりぴりゃりと、ベッド以外何もない空間に甘く卑猥な水音が響いていた。 ラウロは優香の腰を高く持ち上げ、腰掛けた自身の口元に彼女の秘裂を寄せ...
インキュバス編

異世界行ったらインキュバスさんと即えっち!32

「え……と、これは一体? 」「優香の服だよ? 好みのものがあればいいんだけど 」 優香が目覚めた時、身体はお風呂上がりのようにさっぱりとしていて、シーツも清潔なものに変えられており、一瞬今朝のことは全て夢だったとかと本気で優香は疑った。 一...
インキュバス編

異世界行ったらインキュバスさんと即えっち!33

「……ラウロ、誓いの言葉を──いや 」 そこまで言って、エルサリオンは少し考える素振りをした。「……ここでは、少し味気ないだろう。誓いの言葉は向こうで告げればいい。……茜、行こう 」「えぇー? ……まあでも確かにそうかも? ここはちょっと『...
インキュバス編

異世界行ったらインキュバスさんと即えっち!34

「あらあら、仲良しさんねぇ? ね、セラフィーノ? 」 広くて温かいラウロの腕に閉じ込められて、少しうっとりしてきてしまった所に突然聞こえた誰かの声。 人がいたのかと焦る優香だったが、山々に囲まれた山岳地帯の麓に位置する小さな町からも丸見えな...
インキュバス編

異世界行ったらインキュバスさんと即えっち!35

インキュバス二人、そのツガイが二人。四人仲良くディナーとなった、いやチーズパーティーと言ったほうが妥当だろう。 すみれがシーザーサラダを取り分けてくれた際に、どこからともなく取り出したチーズソースで追いチーズソースしてこようとした時は、真っ...
インキュバス編

異世界行ったらインキュバスさんと即えっち!36

割れたコップを片付けようとした優香だったが、聞き取れないほど小さな声でラウロが何かを呟いた次の瞬間、あたりに眩い光の粒が立ち込めて割れたグラスやこぼれたコーヒー潰れてしまったチーズケーキを包み込んだ。 するとどうだろう、その光が収束する頃に...
騎士団長編

異世界行ったら騎士団長さんと即Hしないと死ぬらしい〜騎士団長編〜

異世界アントワールには、今宵も神に愛された者の下に落ち人が贈られる。 落ち人――愛されし者の為、神に選ばれた運命のツガイ。 彼らは、アントワールに身体を定着させる為の契りを交わさなければ死ぬことになる。 これはアントワールの人間ならば、人族...
騎士団長編

華の宴〜騎士団長クリストハルトの過去編〜

バッハシュタイン家三男クリストハルト・バッハシュタイン伯が王都に所有する屋敷、その物置き部屋を使って、男女二人が睦み合っていた。「ああっ気持ちいい!もっと、もっとしてぇ――!」「奥様っ!なんて、なんて美しい――ああッ止まりません、ローレンス...
聖女様とガテン系お兄さん編

聖女様はガテン系お兄さんを喘がせる1

異世界アントワールには、今宵も神に愛された者の下に落ち人が贈られる。 落ち人――愛されし者の為、神に選ばれた運命のツガイ。 彼らは、アントワールに身体を定着させる為の契りを交わさなければ死ぬことになる。 これはアントワールの人間ならば、人族...
聖女様とガテン系お兄さん編

 聖女様はガテン系お兄さんを喘がせる2

異世界アントワールには、今宵も神に愛された者の下に落ち人が贈られる。 落ち人――愛されし者の為、神に選ばれた運命のツガイ。 彼らは、アントワールに身体を定着させる為の契りを交わさなければ死ぬことになる。 これはアントワールの人間ならば、人族...
聖女様とガテン系お兄さん編

聖女様はガテン系お兄さんを喘がせる3

どれくらいの時間、庸介はオリエンヌの乳首を舐め転がしていたたろうか。 途中、オリエンヌは我慢できずに彼にちゅるちゅると乳首を舐め吸い上げられながら、こっそり自分の下半身に手を伸ばした。 オリエンヌの好みの屈強な身体、雄らしい顔立ちの、黒髪の...
聖女様とガテン系お兄さん編

聖女様はガテン系お兄さんを喘がせる4

庸介は人生最大の――とは言っても自分は一度死んでるらしいので、何と言ったら良いのかわからないが――混乱と言うか危機と言うか幸せ……とは言いたく無い状況に陥っていた。「………………」 庸介は今、手足が自由にならない状況で天使なのか聖女なのかわ...
聖女様とガテン系お兄さん編

聖女様はガテン系お兄さんを喘がせる5

農村部、葡萄畑のど真ん中にポツンと一件の神殿が建っていた。 のどかな風景とは裏腹に、その神殿の二階では凄まじい光景が広がっていた……。「おい……ハァ、ちょ……タンマ、もう無理だ……さすがに無理だ……チンコ痛ぇからちょっと抜け……」「は……ハ...
聖女様とガテン系お兄さん編

聖女様はガテン系お兄さんを喘がせる6

オリエンヌは「ちんこが痛い」と言っていた庸介に手早く回復魔法をかけると、ベッドの下に頭を突っ込んだ。 一応着崩れてはいるものの、 服は着ている……いるが。 聖女の服は身体のラインを浮き上がらせる作りである為に、尻を高く突き出すかたちになって...
聖女様とガテン系お兄さん編

  聖女様はガテン系お兄さんを喘がせる7

階段をバタバタと登ってくる音が聞こえて聖女は咄嗟に部屋の鍵を確認した。「聖女?! 男の悲鳴が聞こえたようじゃが……?! 」「すみません、時空結界が解けていたようですが問題ありません。私に『落ち人様』が遣わされただけなので! 」「?!!?!?...
聖女様とガテン系お兄さん編

聖女様はガテン系お兄さんを喘がせる8

「く……うぅ…… 」「ゆっくりです、庸介さんゆっくりですよ? 指先をくにくにさせながら挿れていくのです! 」 庸介は先ほど約束させられてしまった『自分で尻穴に指を挿れる 』と言う行為をやらされていた。 左手は拘束されたままなので、そちらを下...
神官長編

神官長〜前編〜

異世界アントワールには、今宵も神に愛された者の下に落ち人が贈られる。 落ち人――愛されし者の為、神に選ばれた運命のツガイ。 彼らは、アントワールに身体を定着させる為の契りを交わさなければ死ぬことになる。 これはアントワールの人間ならば、人族...
神官長編

神官長〜中編〜

あまりの息苦しさに半分意識を失いかけていた妙子は、目の前の美しい男に口付けをされているのが自分だと認識した瞬間、意識を浮上させた。(夢にまでに見たファンタジーいけめん?!)「っつ?!んあ?!」 そう思った瞬間、遠慮がちに差し込まれた舌を吸い...
神官長編

神官長〜後編〜

ユリウスは執務室に籠った匂いを風の魔法で取り去ると、浄化の魔法で妙子と自分の汚れを取り去った。 意識が無かったにも関わらず繋がったままであった己を彼女から抜く時、言いようのない消失感を覚えたがタエコが「部屋に行ったらまた直ぐに」 と言って微...
神官長番外編

神官長、獣人さん夫婦を見送った後〜前編〜

希美子とジークヴァルトを見送った神官長ユリウスは一仕事終え、自室へ向かっていた。 今日はなかなか面白いモノを見れたな、などと思いながら――(あの、冒険者ジークがあんな風になるとは思いもしなかったな) 口の悪さも、目の悪さも昔と何一つ変わって...
神官長番外編

神官長、獣人さん夫婦を見送った後〜後編〜

抜かずの二回目が終わった後、ユリウスはお掃除クンニしていた。 仰向けで横になっていた妙子の腰を高く上げさせ――いわゆるマングリ返しの状態――て、自分の出したものと、愛液とで汚れた妙子のまんこに美しい顔を突っ込んでベロベロと舐め回している。 ...
神官長番外編

神官ヨナスの苦悩

最近の神官長はおかしい。 いや、正確には『落ち人』が来てからの神官長がおかしい。 神官長の元へ『落ち人』が現れたのは一月と少し前の事だった。成人の儀へ出席した神官長がいつもの通り少し不機嫌気味だったので俺がウィットに富んだジョークで和ませた...
神官長番外編

神官長ユリウスの安らかな睡眠

「ふぁあ……良い……」 妙子は今、ヨダレでも垂れてきそうなだらし無い顔をしながら、ユリウスの寝顔を見ていた。 朝から夜まで神殿の執務に追われているにも関わらず、夜は妙子が大層酷使するせいで完全に寝不足気味のユリウスは朝に弱い。 就業の時間―...
神官長番外編

神殿の湯殿

神殿の中でも一定の地位以上の者たちが住まう部屋には、禊みそぎ用の簡易湯殿が完備されている。 浄化魔法の応用である洗浄魔法があるこの世界では、湯殿とは街に領主が建てるもので、利用するのは魔力の少ない平民達だ。 一定数以上の魔力を持っているのか...
神官長番外編

バレンタイン……とは

「バレンタインデー、と。いう事で……チョコケーキを作ろうと思ったら生クリームが余りました! 余らせたんだけど! 」「ッ ……んっ……妙子……ッ 」 落ち人が多く来るアントワールには当たり前のようにバレンタインデーもあった。 チョコレートも。...
狼獣人編

1.落ち人と狼獣人さん

異世界アントワールには、今宵も神に愛された者の下に落ち人が贈られる。 落ち人――愛されし者の為、神に選ばれた運命のツガイ。 彼らは、アントワールに身体を定着させる為の契りを交わさなければ死ぬことになる。 これはアントワールの人間ならば、人族...
狼獣人編

2.狼獣人さんは喋らない※

希美子、俺はお前を抱く―― そう言われた瞬間、希美子は全身が痺れたような感覚に襲われた。 呼吸が震えるように浅くなって、思考力までも奪われていく。「女神に聞いてはいると思うが、お前は俺に抱かれなければこの世界に魔力が定着せずに死ぬ事になる。...
狼獣人編

3.狼獣人さんにヘロヘロに(物理)されました※

深い、口付けだった。 希美子はすぐにその口付けに夢中になった。 好きだと自覚した男からのキスである、夢中にならない筈が無かった。柔らかな舌に絡め取られ、官能を引き出すように艶めかしく嬲られた。時折、ちゅるりと吸われては希美子の快楽が強制的に...
狼獣人編

4.狼獣人さんが開き直りました※

一方ジークヴァルトは固まっていた。 この理解不能の生き物を前に、実は何度かこういったことになっている。 しかし、そこは一流と呼ばれる冒険者としての矜持が彼にそれを許さないので直ぐに復活させてはそれを気取られないように取り繕っていたのだ。 し...
狼獣人編

5.落ち人さんは悪戯する※

希美子は、小鳥の囀りと森の朝露の湿り気を帯びたひんやりとした空気の中で目が覚めた。「……あ、れ……?」 身体はシャワーを浴びた後のようにサッパリとしていて、洗い立てのようなシーツの敷かれたベッドの上で、その心地よさに暫し微睡む……が。(な、...
狼獣人編

6.落ち人さんは申請に行く

「『落ち人申請』?」「――ああ、しとかねぇと色々と面倒だ。今ならこの王国の貴族にも神殿にも落ち人が居るらしいからな、お前が面倒事に巻き込まれる確率は……常識的に考えれば無い」 希美子とジークヴァルトの二人は、ログハウスのリビングで朝食を食べ...
狼獣人編

7.狼獣人さんの勘違い※

『コイツは足を怪我している。治療するから部屋を貸せ、それから――コイツが俺の前に現れたのは、昨日だ。……意味は、わかるな?』 歓迎すると言ったユリウスに、サクッと要求をしたジークヴァルトだったが、それを咎められるような事もなく、神殿の部屋を...
狼獣人編

8.落ち人さんのおねだり※

うっとりするような余韻の中、ソファに倒れ込んだ希美子に、ジークヴァルトは柔らかな口付けを――頰へ、コメカミへと落とした後の事だった。 希美子のソコに温かな先が宛てがわれた時、此処が何処だったかを思い出してしまった希美子が内心慌てはじめた。(...
狼獣人編

9.狼獣人さんの色に染まる落ち人さん

「な……んだ、これ……?」 今、希美子の目の前に広がっているのは地球で言う所の教会のチャペルのような空間だった。 そして、希美子の格好といえば――前世、希美子が着た覚えの無い、ウェディングドレスのようなレースがふんだんにあしらわれた純白のド...
狼獣人編

10.落ち人さんはお洋服を買いたい

あの後、希美子は来た時に着ていた服に着替え、例の布を有り難く頂いた。 ジークの魔力に染まったドレスと布を彼のアイテムボックスに彼が押し込んだ時、『や、やっぱりあるんだ……?』と希美子は顔を引きつらせた。「落ち人様の、服ですか……?今更なにを...
狼獣人編

11.狼獣人さんにお仕置きされる※

――問題が、わからねぇようなら仕方ねぇな。身を以て味わえ そう口にしたジークヴァルトは、無防備な希美子の首筋に噛み付くようなキスをした。 瞬間――ブワリと全身が粟立ち、これから始まる情事を受け入れる準備が一瞬で完了してしまう。 この世界へ来...
狼獣人編

12狼獣人さんの求愛行動

「お疲れ様でした、如何でしたか?」 婦人服店の店員さんの言葉に、希美子は顔から火が出るかと思った。 結局、最中の時ジークヴァルトはいつの間にかシレッと更衣室を亜空間化しており、いつもの浄化魔法の応用というヤツで、室内の汚れから身体や衣服の汚...
狼獣人編

13.落ち人さん、冒険者ギルドへ行く

希美子達は食後に出てきたレモンのシャーベットを食べ終えると店を出た。「ジーク、野暮用って……?何処に行くの?」「……冒険者ギルドだ」(冒険者ギルド?!あの、有名な?!) 希美子は前の世界で読んでいた小説を思い出す。冒険者ギルドと言えば、戦う...
狼獣人編

14.落ち人さんはピクニック?を楽しむ?※

希美子達が後にした冒険者ギルドの執務室で、残された二人はため息を隠そうともせずに疲れた様子で話していた。 「はぁ……ジーク君、別人みたいだったねぇ……」 「そうですね、しかし、落ち人様を頂いたと言うのなら十分説明のつく範囲内です。むしろ彼は...
狼獣人編

15.狼獣人さんは反省する?※

こんもりと膨れた布の塊から女の生脚がにょきりと生えているような間抜けな絵面に、興奮してしまっている己をさすがに変態かと思うジークヴァルト。「良い格好だ……なあ、希美子」 ぴくり、と、象牙色の滑らかな脚が揺れて、思わず喉を鳴らして嗤ってしまう...
狼獣人編

16.落ち人さんの欲しかったもの

希美子がふと目覚めた時、彼女はふわふわのクッションに横たわっていて、とても良い香りのするモフモフの毛玉を抱きしめていた。 何かとても幸せな夢を見ていた気がする。(ジークに好きって言って……ジークが、俺もって……) 微睡みの中で、胸が温かくな...
狼獣人編

17.狼獣人さんヒヤヒヤする

お風呂騒動の後、ここへ二人で住むことを決めたジークヴァルトと希美子は、さっそく巣作りを始めた。 一階はキッチン、リビングダイニングと、奥にはお風呂とトイレ。 玄関を開けてすぐにダイニングになっており、奥にキッチン――更に奥に納戸、左手のリビ...
狼獣人編

18.はじめての……お風呂?※

食後、希美子が食器を洗おうとしたところで、ジークヴァルトが下げた先からお皿に洗浄魔法をかけたので、残り物は無い。 全てジークヴァルトが平らげてくれた。 希美子が食後のお茶をと、ジークヴァルトにお湯を作ってもらい用意していると、ジークヴァルト...
狼獣人編

19.落ち人さんの悪戯ぱーとつー※

希美子は、狼の頭部を持つ二回りは大きな獣に後ろから抱き抱えられ、されるがまま揺さぶられていた。 手足はダランと垂れ床から浮き、首もカクンと据わらないような状態で、ただただ雌の穴をいっぱいに広げる逞しい雄にされるがまま、蚊の鳴くような小さな嬌...
狼獣人編

20.落ち人さんは果物に夢中

「ジーク!あれ、昨日切ってくれた桃?」「あ?」 朝食を軽く済ませた後、希美子達は噴水前広場へ来ていた。 朝からちょっと『元気』してしまった為に、昼までそう時間が無さそうだったので。 ちなみにヨーグルトの様なものに適当な大きさに果物を切って乗...
狼獣人編

21.狼獣人さん真っ黒け

「落ち人、だと?」 頭上から降って来たその言葉を頭で理解した瞬間、希美子はバッと自分の頭部を確認した。(え?!ふ、フード被ってるよね?!な、なんで?!) 希美子がフードを抑えながらクエスチョンマークを飛ばしていると、ジークヴァルトの手の平が...
狼獣人編

22.落ち人さんは立ち尽くす

「おおおおおおおっ『落ち人』様っす!!本当に『落ち人』っす!!『落ち人』様がチューして……いいえ!見てないです見てないですよ?!見てないですけど生チューはじめて見たっす!!あ、見てないですよ?!!」 ……リリーは、嘘をつく時だけ敬語が綺麗に...
狼獣人編

23.落ち人さん貴族御用達に行く※

あの後、終始希美子は三人に翻弄される事になった。 何分希美子の服を作る為の話し合いな訳で……疲れたとも言えず、リリーに仕事をたんまり渡す事が目的とも言われた手前、そんなに沢山作らなくてもとも言えず……結果。「うぅ……ジーク……ジークぅ……」...
狼獣人編

24.落ち人さんと落ち人さん

あの後、少し休んだ希美子達は再び噴水広場へ来ていた。 昼前に果物を購入したアマーリアの引き馬車は既に撤去されていて、今は惣菜の店がその場所を陣取っていた。 精神的に疲れていたはずの希美子は、『食後の運動』ですっかりストレスを軽減されたその事...
狼獣人編

25.レイアとギルドと落ち人さん

レイアの冒険者ギルドはイスターレ王国の中に置いて、その立派な石造りの建物自体はとても大きくはあれど、高ランクの冒険者があまり寄り付かない事でも有名だった。 この領地を治めるバッハシュタイン辺境伯家が武門である事に起因する。 西側に位置する獣...
狼獣人編

26.落ち人さんは狼獣人さんが好き

ゴットハルト・バッハシュタインの名代を名乗った男は、件の領主の三番目の息子クリストハルト・バッハシュタイン。 このイスターレ王国の騎士団長だった。「はじめまして落ち人様方、私はクリストハルト・バッハシュタイン――以後お見知り置きを 」「は…...
狼獣人編

27.狼獣人さんと騎士団長

(……クソが) ジークヴァルトは円卓の下で希美子の手を握りながら、悪態をついた。 少し震えた希美子の手が、彼女がどんな思いで今の言葉を口にしたのかを伝えてくる。 自分が行けば、自分にもしものことがあれば、希美子自身も死ぬことになる。 魔力定...
狼獣人編

28.狼獣人さんリベンジを誓う※

「副ギルド長……イストール氏の報告書がこちらです」 希美子達は再び噴水広場へ来ていた。 そろそろ夕飯時とあり、広場には沢山の屋台が並び始めている。 中央の噴水の周りにはテーブルセットが置かれ始め、希美子とジークヴァルト、妙子とユリウスはまだ...
狼獣人編

29.落ち人さんとペットさん?

ジークヴァルトがいつものように、希美子へ回復魔法と洗浄魔法をセットでかけ終えてから、ローブを着せて抱き上げる……が、時空結界の外が騒ついている事に気が付いた。「ねぇ、アレなぁに?」「知らねぇよ!あんなもん初めて見た!」 ジークヴァルトは希美...
狼獣人編

30.狼獣人さんと狼さん

希美子達はホワイトドラゴンのシロちゃんに乗って夕焼けの空を西へ進んでいた。『確かに死竜の気配があるわ』 そう言って大空を凄まじい速さで飛んでいくドラゴン。 けれども希美子が頰に受ける風は自転車に乗っている時みたいな気持ちが良い程度のもので…...
狼獣人編

31.狼獣人さんが媚薬?※

――ねえ、私。希美子ちゃんを護るって言ったよね? そう口にした妙子の言葉にジークヴァルトは眉間の皺を深くした。「おい、我が儘言うな。時間が無い」「私かユリウスが居れば、蘇生ができるんだよ!?何かあったとしても!」 妙子の中で、自分が希美子を...
狼獣人編

32.ジークヴァルト・アードルング

イスターレの夕焼け空がその表情を変化させていた。 太陽はその姿を隠し、今はその輝きの名残だけが余韻を残して大空に星がまたたきはじめている。 あの後、目を覚ました希美子はひとしきり自分の仕出かした事に身悶えて恥ずかしがって涙目になっていたが、...
狼獣人編

33.子狼獣人さんと街の老人

ジークヴァルト・アードルングは黒狼族の族長の息子として生を受けた。 厳しく厳格な父と優しい母、お人好しな兄。 そしてそんな家族に頼りきりで何かあれば直ぐに泣きついてくる群の獣人達。 狩に出たのに獲物が捕れなかった。 雨が続いて退屈で死にそう...
狼獣人編

34.狼獣人さんと魔王様

ジークヴァルト・アードルング、その名前を久々に彼は耳にした。 アードルングは代々黒狼族の族長一族が受け継いで来た名前、名乗れば必ず足は付く……何よりジークヴァルトはもうあの群れには帰らないのだから必要のない『記号』だ。 冒険者登録する時に『...
狼獣人編

35.落ち人さんと強い狼獣人さん※

「あの、ジ……」「黙ってろ、余裕がねぇ」 ピシャリと言われて希美子は黙ったが、耳元に彼の荒い呼吸が感じられて一気に劣情が掻き立てられた。 あのジークヴァルトが、希美子を求めて余裕を無くしている。 黙っていろという事は、どうにか自分を落ち着か...
狼獣人編

36.レイアの守護神バッハシュタイン

冒険者ギルドの地下室に青白い魔法陣が浮かびあがって、警備していたギルド職員の一人が事務作業の手を止めて直ぐ傍に控えた。「おかえりなさい、イストール副ギルド長」「はい、ただ今戻りました。進捗はいががでしょう?」 魔法陣に姿を現したのはこのレイ...
狼獣人編

37.狼獣人さんと落ち人さんと木苺

結界のすぐ先に巨大な『水柱』が出現した―― 水柱なんて生温い、コレはもう壁だ。 東壁に沿うようにして、その倍はある高さにソレは伸び上がり一瞬の後――大波のように魔物達を飲み込んだ。「なっ……な、な……?!」 腰を抜かして目の前の惨状に混乱し...
狼獣人編

38.それぞれの戦い

「南と北に行かせるな!戦線を維持せよ!!」 騎士団長クリストハルトの怒号のような指示が飛ぶ。 それと同時に、彼の振るったハルバードから閃光が飛び、向かって来たアンデッド達を鎧袖一触に討ち亡ぼすが後から後から湧いてくるアンデッド達は再び彼へ間...
狼獣人編

39.白狼とそのツガイ

――戦場に、狼の遠吠えが響き渡った。「えっ?!うぉ?なんだ?!」 バッハシュタインの私兵から借り受けた白い狼の背に乗り、戦場を駆けながら回復魔法を行使していたヨナスが相棒から振り落とされた。『愛し子が呼んでいる、貴様は街へ戻れ。愛し子の邪魔...
狼獣人編

40.騎士団長さんと落ち人さん

「紗枝さん! 紗枝さん待って! 」 北の戦場に希美子達が到着した時、信じられない光景が広がっていた。「なに……これ、何?!」『チッ……』 聳え立つ円形の結界の中、魔物達がすし詰めにされ、唯一の出入り口と思われる場所へ紗枝が身の丈以上もあるハ...
狼獣人編

41.白狼と猫の目は誤魔化せない

「……ん、もう大丈夫 」 クリストハルトの胸に乗っていた黒猫がぴょんっと飛躍して地に降りてそう言った。 魔王がレイアに到着して直ぐに彼らはジークヴァルトの魔力に視線を移し、クリストハルトが倒れているのを見ると直ぐに来て黒猫の番が蘇生で回復し...
狼獣人編

42.フェンリルの護り

「クッ! あともう少し――! あともう少しだったものをッ!! 」 レイスの魂の欠片は樹海の奥深くで小さな黒い光となった身を震わせながら憤っていた。 レイアのスタンピードを確実に成功させる為、何重にも張った計画の最終局面で『亀裂』を使う為に分...
狼獣人番外編

夢の誘い

ここは、女神セレスの祝福を一身に受けると言われるイスターレ王国の宝石レイア。 小高い丘に建つ、カントリーハウスのリビングでうめき声をあげる女が一人。 ソファで愛剣の手入れをしていたジークヴァルトは振り向いた。 木製のダイニングテーブルに突っ...
狼獣人番外編

夢の誘い 2

――カタリ ベッドサイドのテーブルに何かが置かれた音で希美子は目を覚ました。「……ジークヴァルト? 」「……飯だ、食えるか? 見よう見まねだが……食えるモンにはなったが 」 そう言って、すっかり暗くなってしまっていた部屋の明かりをつけてると...
狼獣人番外編

まだまだ痛い

朝の爽やかな風が希美子の寝室に流れていた。 今イスターレの気候は日本で言うところの秋口くらいである。 希美子がこの世界に来た頃も別段暑いと感じなかったのだが、ジークヴァルトによるとこの国は春と秋が長いらしい。 年間通して過ごしやすい気候とい...