どれくらいの時間、庸介はオリエンヌの乳首を舐め転がしていたたろうか。
途中、オリエンヌは我慢できずに彼にちゅるちゅると乳首を舐め吸い上げられながら、こっそり自分の下半身に手を伸ばした。
オリエンヌの好みの屈強な身体、雄らしい顔立ちの、黒髪のイケメン。艶のある短めのその髪は布で押さえつけられていたせいか前髪が後ろへ流されゴツゴツとした額がさらされている。
意志の強そうな眉毛に鋭い瞳、薄めの唇がオリエンヌの薄桜色にキスしている。食んでいる、中で舌先がチロチロと先端を嬲ってる、あ――吸われた……。
オリエンヌは蜜壺に溢れた愛液を指に絡ませて豆を捏ねている。
愛液をまとった豆はツルツルとオリエンヌの指の腹から逃げようとして、その度にイキそうになる。
自分の胸を夢中で舐め回す雄をオカズにオリエンヌは三回ほど達した。
もうあそこは大洪水である。
少し落ち着いて来た頃を見計らって、さり気なく汚れた手に洗浄魔法をかけてからオリエンヌは庸介の頰を両手で包むとオデコに、瞼に、頰に、鼻にとなだめるような優しいキスを落として行く。
厳つい青年が、黒髪の鋭い瞳を持った青年が、オリエンヌに頰を包まれて焦点が定まらないような表情をしているソレが、なんだかゾクゾクとさせられて堪らない気持ちになる。
「私も、気持ち悦くして差し上げますね」
オリエンヌはスルスルと彼から離れていくと、先ほど布を掻き分けて取り出して居た彼の雄に前屈みになるような形で唇を寄せ――その先端をチロリと舐めた。
「ッ?!!?!」
びくりと震えた庸介が一瞬辺りを伺うようにきょろりと目を泳がせたが、直ぐにオリエンヌを見とめて――信じられないモノを見る目をした。
「おいっ……――ッ!!」
ぐんっと動かない腕で制止を促そうとした彼の目に……彼の雄へ頬擦りするキラキラしい生き物がうつった。
「ッ?!!」
(おい、なんだコレは?……願望か……?!俺の願望なのか?)
目の前で見たこともないような美しい聖女が自分の雄に頬擦りしながらこちらを見つめている。
聖女らしい――微笑みを称えて。
聖女は庸介と目が合うと、その視線をそらさずに――再び彼の敏感な先端をチロチロと舐め出した。
「くぅッ――ッ!ッハ……ぁ……っ!!」
(嘘だろ……?!くそっ……出そうだ、いや、ぜってぇ出さねえ……少し舐められたくらいで出してたまるかよ……!)
童貞とは言えプライドがあるので……。
だがしかし、絵面の暴力が酷い。
はっきり言って目の前のキラキラしい生き物は成る程女神の言った通り、庸介の好みド直球ど真ん中ストレートなのである。
自分の理想が高すぎる事などわかっていた……わかってはいたが……。
実際理想通りの女が目の前に現れてみると、自分の理想は本当に高過ぎたのだと思い知らされる。
こんな女にこんな事をさせては、自分が余裕を持ってリードなど出来ようはずもない。
そこそこのレベルで満足しておくべきだったのだと童貞庸介は思い知らされた。
まあでも、はじめては少しリードしてくれそうな大人の女と致して童貞捨てられたらとも思っていた事は認めよう。
が、しかし、聖女、お前は先を行き過ぎだ。
内心の悔しいやら羞恥やらを、最期の男のプライドで悟られまいとしながらも、目の前の美しい生き物は待ってくれない。
「くあっ!」
濡れたような
柔らかな唇で先端にキスをすると……
「くっ…………ッ!」
窄ませた唇に先端を押し当てて、むにゅりとカリ首までその小さな口の中へ迎え入れた。
「はっ……ハ……ハァ……ッ――ッツ」
中では舌が彼のつるりとしたソコを円を描くように舐め回す。
「んんんっ――」
ふるふると、庸介の腰が小刻みに震えだす。
厳つい顔、その眉間に皺を寄せて――けれども庸介はオリエンヌの視線から逃れられない。
何故ならオリエンヌは大興奮で彼をガン見している最中だから。
(表情が……エロ過ぎる……顔を赤くしながら涙目になって顔を逸らしつつも視線は口淫してる私に釘付けって……眉間の皺が色っぽい……あー……泣かせたい……絶対かわいい……ってか先っぽトゥルトゥル……ちゅーしちゃお)
「んあっ?!ッ――ン、んんんっ――」
先っぽに濡れた唇を押し当ててちゅっちゅと軽く吸い上げただけで、顔を真っ赤にしてかぶりを振って涙目になりながら腰をガクガクと震わせる逞しい雄。
(あー……可愛い可愛い可愛い可愛い。すっごい我慢してる……口でイキたくないのかな?)
オリエンヌは口淫のために竿に手を添えていたのが、握りこむような形にするとその雄の張り詰めた熱さに驚いた。
庸介はその刺激にもビクリと身体を震わせた。
(凄い硬い……ドクドクいってる……クリストハルトとは全然違う……どうしよう、欲しい。うん、欲しい)
オリエンヌは庸介のそこから唇を離した。
やっと過ぎた快感から解放された彼はオリエンヌから、顔も目も逸らして肩で息をしながら必死で呼吸を整えていたために反応が遅れた。
「は……?」
クチャリと、ぬかるんだ生温かくて柔らかいソレに自分の先端が充てがわれた。
くちゅりくちゅり――
複雑な形の、しかしぬるぬるとして最高に気持ちが良い場所にペニスの先端が擦りつけるように往復させられている。
庸介はあまりの刺激に硬直してソコを確認出来ない。
時折、ペニスを持つオリエンヌの身体がピクンピクンッと跳ねていたのだが、ソレも見ていない。
「くっ……ツッ、んんっ……ふっ……」
(なんなんだこの感触は?!めちゃくちゃ気持ち悦……くそ!余裕が無さ過ぎて確認できねぇ!くッ…………ん?!)
くちゅり、と、先端が何か窪みに充てがわれたと思ったその時――
「んああっ?!!」
庸介は目を見開いた。
圧倒的に、暴力的に気持ちが良いモノに突然彼のペニス全部が包み込まれ、きゅいいっと搾り取るようにけれど最高に優しく気持ちよく締め付けられて……
庸介は目を見開き固まったまま――けれど腰だけはビクビクと痙攣させ……果てた。
「んあっ……はあっ……はあっ……はっ……」
首を横に反らせて目を見開いたまま、仰向けに倒れた状態で庸介は軽く混乱していた。
果ててからも、腰がビクリと揺れるたび、庸介のアソコも最高に気持ち悦くなる。
「………………」
跳ねさせる。
「ンアッ……落ち人さ……」
気持ち悦い。
「………………」
跳ねさせる……跳ねさせる……。
「ッアン……あっ……きゃゥン!」
気持ち悦い、気持ち悦い、気持ち悦い
「………………………………」
跳ねさせる跳ねさせる跳ねさせる跳ねさせる。
「やん、あっ……ふあっ、きゃんっ!」
気持ち悦い気持ち悦い気持ち悦い気持ち悦い――
手足の自由は奪った筈なのに、腰だけをぐんぐんと跳ねさせてオリエンヌを攻め立てる庸介。
庸介を跨いで好きにしようとしていたのに、オリエンヌは彼の上で力が抜けていく躰をいいように踊らされている。
「あっあっあっあっ!」
しかもどんどんスピードが早くなっていく。
くたりと倒れ込み、裸の胸の頂きが庸介の胸板を白シャツ越しに擽り、視線を向けていないまでも正体不明の快感が加わって庸介の腰の動きが早くなっていく。
「あ――――ッあ――――!!」
オリエンヌは気持ちよ過ぎてただ声を上げることしか出来ない。
くたりと脱力して逞しい胸板にへばり付いて上に乗っかっているだけなのに、オリエンヌのアソコに埋められた熱くてギンギンの最高に気持ちの良い相性の良い雄がひたすら彼女を攻め立ててくる。
自慰行為ではこんな事はありえない。
(きもちぃきもちぃきもちぃきもちぃ――生のおちんちんきもちぃ――クリストハルト様とは全然違う――――すっごい……きもちいい――――)
「ッアア――――!!」
オリエンヌは、生まれて初めて生ちんぽで果てた。
そしてあろう事か、そのままくたりと庸介の胸板に倒れ込んだまま――意識を手放した。
(え…………な、……何だ……コレ……)
オリエンヌがイッたタイミングの膣内の収縮に先ほどまで童貞だった彼に耐えられる訳は無く……二発目を放った所で正体を取り戻し――――この状況に混乱する。
――――きゅぅ……
「ッ……て、おい?!挿って……?!お、おい……寝るな!起きろ!?おい?!」
眠っているにも関わらず、時折きゅぅっと庸介のソレを締め付ける目の前のキラキラ悪魔。
庸介は彼女が目覚めるまでの間、ひたすら生殺しされる事となった。