最近の神官長はおかしい。
いや、正確には『落ち人』が来てからの神官長がおかしい。
神官長の元へ『落ち人』が現れたのは一月と少し前の事だった。成人の儀へ出席した神官長がいつもの通り少し不機嫌気味だったので俺がウィットに富んだジョークで和ませた後、執務室を後にした時に彼女は現れたと言う。
結局その後、神官長は宣言通り神殿の自室を亜空間化したまま一月出て来なかった。
まあ、『落ち人』と言うのは神様より与えられた贈り物と考えられているので、特に神殿では何よりも優先される。
その中でも『魔力の定着』に必要な蜜月時期の休暇は神殿が推奨しているものだから、神官長が一月休むって言い出したのも別に横暴の一言で片付けられるものでもない。
まあ、そんな事はいい……いや、今回一番割を食ったのは俺なんだけどね。
俺ってばやれば何でも出来ちゃうタイプって言うの?そんな感じだからさ、神官長が向かう筈だった地方神事だって滞りなく済ませて来たよ。
夜には日課の散歩をして、ちょおっと『おっぱい大きな女の子』と色んなごっこ遊びに興じてみたりしたけどさ、たまに3人とかでも遊んだりしたけどさ、この位は目を瞑ってくれてもいいと思うんだよね。
俺みたいな『女の子にモテる』事が原因で実家を追われた貴族流れは決まって呪いを施されてから放逐される。
手に余るとは言っても青い血が流れているわけで、ポコポコ子ども作られちゃたまんないってんで俺は子どもが作れない身体にされてる訳。
まあ、ただの呪いだから解く事も出来るんだけどさ、ぶっちゃけ神官長あたりとか簡単に出来るんじゃないかな?
この呪いを受けた時は本当色々思う事もあって、どうやったらといて貰えるかなとか思ってたんだけど、よく考えたら今はこのままで良いかなって思ったよね。
ぶっちゃけヤリ放題しても良いって言われてるようなもんじゃん?
そんな訳で大好きなおっぱいを心ゆくまで堪能して帰ってきた訳だけど、そこで久しぶりに会った神官長がさ……うん。
凄いことになってた。
前から美人だなぁとは思ってたよ?
この国じゃ王族にしか見られない、光の加減で七色にも輝く銀色の髪の神秘性も相まって人間味が無いくらいの美しさって感じだった。
それがさ、ある種の人間味というか……凄まじい色気が引き出されてたの。
伏し目がちな長い睫毛も、濡れたみたいな唇も、透明感のある白い肌も、細い腰も。
俺はまだ良いけど、良い子ちゃんして禁欲生活続けてる若い神官には目の毒以外の何モノでも無いよね。
「戻ったかヨナス、疲れているだろうが先にこの仕事を片付けろ」
「……あ、ハイ」
いつも通り、美人特有のキツイ眼差し……上から目線の物言い。
パシッと押しつけるように渡された書類を持つ指先。
言うだけ言って部屋に戻って行く神官長の後ろ姿を、思わず呆然と見送ってしまった。
いつも通りだ。
いつも通りだった筈だ。
なのに何だ?!あの色気は?!
いつもと同じキツイ眼差しは何処か熱を孕んでいて、伏し目がちな長い睫毛は少し揺れていた気がした。
押し付けられた書類を受け取る時、少し指先が触れたと思うと、いつもならパッと離すのに……ゆっくりと、離れて行った。
長い銀髪をフワリと揺らして踵を返す時、甘い香りが香って思わずビクリとしてしまったじゃ無いか!
あんなの、絶対一人で市井を歩かせられないじゃ無いか?!
もう、本当これからの祭事どうなんのかと思ったよね。
でさ、そんな神官長に変えた落ち人がどんな美女なのかと思うじゃん?
まあ、興味はあってもなかなか神官長は見せてくれなかったんだけどさ。 それじゃ生活に支障もあるってんで、落ち人は神殿の神官長の部屋に一緒に住む事が認められて、その時俺ら貴族流れの神官にも挨拶っていうか、顔合わせがあった。
同じ屋根の下に住んでたら、俺みたいなヤツが知らずにウッカリ手を出す危険もあると神殿長に説得されたらしい神官長は渋々――それはもう本当に渋々落ち人を見せてくれた。
落ち人『タエコちゃん』をはじめてみた時の感想はね、ふーんって感じ。
黒髪黒目に象牙色の肌は、なるほど美しいものだった。だけれど、よくよく冷静に顔を見てみれば『絶世の美女』かと言われるとそんな事は無い。
まあ、だからと言って『普通』でもないのだが。
酒場の看板娘エルシーちゃんの方が俺は好きだな、そんなカンジ。
「あっ――ヨナス様そんなっ!」
「ココだよね、エルシーちゃんの好きなトコっ」
「ああっ!」
エルシーちゃんはとても魅力的な女の子だ。
神官長を指名して懺悔に来るようなケバケバしい貴族女とは違い、野に咲く花のような奥ゆかしさと内に秘めたエロス。
彼女は最近の俺のお気に入りだった。
と、言っても初めて会ったのが神官長が戻ったその夜だったから一月も経ってないけどね。
懺悔の間、俺ら神官が使う部屋はそれはもう小さくて薄暗いんだけど、俺にとっては格好の場所。
信者と向かい合う時は、お互い手元にある小さな小窓から指先が見える程度なんだけどさ、俺くらいになれば声と指先を見れば何処の誰――女の子限定だけどね――かくらいわかっちゃうわけ。
エルシーちゃんが来た時も直ぐにわかった。
エルシーちゃんは街にある評判の酒場のお嬢さんだ。
薄い灰色の髪の毛をいつも一つに結んでお店の中を走り回ってたっけ。
そんな彼女の後ろ姿をふと思い出した時、その気になっちゃってさ。
それからは彼女とこうして暗くて狭い部屋の中で毎日のように致してる。
彼女のイイトコロを乱暴に俺のペニスで掻き混ぜながら、彼女の灰色の髪を束ねていたリボンを解いてうなじにキスをすると、信じられないくらいゾクゾクしちゃうんだよね。俺。
「ああ!ヨナスさまぁっすきぃ――んん?!」
「駄目だよ、エルシーちゃん、声は出しちゃダメっていつも言ってるでしょう?」
「んんっん――」
気付かれたらこうして君を抱けなくなっちゃうからね――……なんて建前でさ、俺、彼女の声ってあんまり好きじゃないみたい。
なぁんか萎えちゃうんだよねぇ?
「ほら、良い子にしてたらココも可愛がってあげるよ?」
「――っ!」
うんうん、良い子だね。
彼女の愛液を指に絡めてぷっくりと膨れた豆を指の腹を使って可愛がると、とても気持ち良くなったみたいで静かになった。
また声を出したら俺がやめちゃうってわかってるんだよね。
彼女の長い髪がサラサラと前に流れて、二つに割れるとうなじが丸出しだ。
ああ――凄く興奮する。
思わず夢中になってペロペロとうなじを舐め回してしまう。
ああ――いいなぁ……。
神官長の髪も、光に透けると七色に光るけれど、こんな暗がりだとそんな神秘的な色合いも鳴りを潜めて彼女みたいな灰色に見えるんだよな。
彼女の口を手で塞いで、可愛い豆を指で掻き鳴らしながらそんな事を思い出す。
そう言えば、エルシーちゃんは身長が高いから、もしかしたら神官長と同じくらいかも知れないな。
あ、吸い付き過ぎちゃったかな?
首に少し鬱血した跡を見つけて、自分が夢中になり過ぎてる事に気づく。
あ、彼女の子宮口が降りてきたかな?カリ首引っ掛けてゴリゴリさせると超きもちいいんだよね。
――うん、いいね。
女の子もコレ大好きだよね。うんうん。
そういえば俺、エルシーちゃんのおっぱいって揉んだ事無いかも?
俺はおっぱい大好きな筈なのに、何故かエルシーちゃんのおっぱいには魅力を感じない。
そう言えば最近、神官長の乳首が少し……なんかこう、厚い生地の神官服を押している事がある。なんか、シルエットで、わかる……時が――
「くっ!!」
「――――ぅン――!!」
無意識に腰を速めていた俺は、何故か一瞬たまらない気持ちになって、エルシーちゃんの最奥に勢いよく突き入れてしまって――果ててしまった。
あ、よかった、エルシーちゃんもイッてたみたい。
俺が手を離すとエルシーちゃんはぺたりと床に座り込んで肩で息をしはじめた。
灰色の長い髪を乱して下を向いているものだから、うなじは露わになっていると言うのに表情が全然見えない。
ああ――すごい、興奮する。
ああ、やっぱりエルシーちゃんは『落ち人』なんかよりもずっと魅力的だ――
あ、また勃ってきちゃった。
「――ねぇ、エルシーちゃん?もっかいしよ?」
そう言って、エルシーちゃんの口に彼女の下着を咥えさせると、四つん這いにさせて再び背後から突き入れた。
――あ、コレ、凄くいいや。
灰色の髪が踊るように跳ねる様に魅了されながら夢中になって穿っていると、ふと、可愛いお尻の穴が目について――ぞくりとした。
「っ?!」
「ねえ、エルシーちゃん、コッチも……いいでしょう?」
俺はツプリとその窄まりに小指を入れて洗浄の魔法を行使する。
これだけは得意なんだよね。
彼女の愛液を絡めながらしばらく小指で弄っていたけど、ちょっと気付いちゃった。
「エルシーちゃん、コッチもよく使ってるんだねぇ、エッチな女の子だなぁ俺は好きだけどね」
「ン――!んんっ!」
解れ方が完全に初めてのソレじゃない事を言い当てられたからか、エルシーちゃんは何か焦ってた。
まあでも、そうとなれば遠慮は要らないよね。
俺はどんどん指を増やしていく、ちゃんと彼女が大好きなお豆ちゃんを弄るのも忘れない。
俺の肉に雌穴をいっぱいにされながら、お豆ちゃんを摘まれて、お尻の穴にもどんどん指を入れていってあげると、エルシーちゃんは感じ入ったように小刻みに震えだした。
「はいはい、大丈夫だよぅ?今こっちに、いれて、あげる!か、ら!」
「――――――ッ」
予定よりも随分と早く柔らかくなった窄まりに突き入れると、それはもう極上の快楽だった。
お尻の穴って久しぶりだったけど、こんなに気持ちよかったっけ……?
背後から覆いかぶさるようにすると、うなじに鼻を押し付けて灰色の髪の毛をゆっくりと梳いた。
エルシーちゃんの背中は貴族の女と違って少し筋肉質だ。
華奢な男の子と言われても背中だけ見たらわからないかもしれない。
(それにしてもケツ穴気持ちいいな……。)
ああ――あの人の穴も、こんなに気持ちが良いんだろうか……
「…………?」
あの人って誰だ?
最近こんな事が良くある。
神官禁欲生活のせいでちょっとおかしくなってるのかな?
やっぱり女の子一人じゃ足りないのかなぁ?
また地方祭事がある時は俺が行ってもいいかなあ?
指に絡めて背中に流した長い灰色の髪に頬擦りするように唇を這わせて行くと、ビクンビクンと震えて可愛かった。
「ふふ、気持ちいいんだ?お尻の穴でこんなに感じちゃうんだねぇ……いいよ、たくさんあげようね?」
灰色の髪の毛を挟んで背中にぴったりとくっつきながら抽挿をはじめる。
はじめはゆっくりと味わうように。
お尻の穴ってこんな感じだったっけ……?
すごい――きもちぃ……。
そう言えば、最近神官長はフラつく事が良くある。
この間なんてあわやと言う所を俺が支えていなきゃ大変な事に……そう言えば、凄く細い腰だったな。
ちょうどこんな感じの細さだったかも……?
「――ねえ、エルシーちゃん、君のお尻の穴とってもきもちいいよ」
「――っ――ッ」
「あんまりきもちいから、俺、ご褒美あげたくなっちゃった」
俺はエルシーちゃんと繋がったまま、脱ぎ捨ててあった神官服のポケットからある物を取り出すと、彼女の雌穴に宛てがった。
「貴族だけが参加できる、魔道具の闇オークションで買ったんだ。俺のお気に入りだよ?」
それは俺のペニスと同じくらいの太さの張り型。どの辺が魔道具かっていうとね。
「っ!?ン――!!ンン――!?」
「魔力を流すと振動するんだよね」
あと、たまに魔力が暴走気味になると中を勝手にかき混ぜちゃったりする。
「ああ――振動が俺まで伝わるよ、本当に気持ちいいなぁ」
エルシーちゃんも気持ちよかったのか、もう必死って感じで灰色の長い髪を振り乱すものだから、俺もお尻の穴に挿れたペニスを激しく揺さぶる。
「あ――ほらほらほらほら!俺の、ペニス、好き?ねえ!お尻を振っておねだりしてごらんよ!あはは!良い格好だね!」
いつも澄まし顔で俺に命令してくる癖に――
「ねえ、そんなに!きもち!いい?!尻穴、俺のペニスぎゅうぎゅうに咥えてくるじゃん!アハハハハ!!」
快楽の前では美人も形無しって感じかな?
「ねえねえ!そんなに俺のペニスが好きならさ!俺の上で踊ってみせてよ!ほら!」
アナタがそんなに俺のペニスを好きだなんて知りませんでしたよ――――神官長
「王様みたいに寝転んだ俺の上で、快楽を貪るだけの浅ましい踊りをさ!ほらほら!」
ベッドの上だとこんなに乱れるなんて、他の神官には見せられませんね?
「あはははは!もう、必死じゃん?いい格好だね?」
いい気味だよ、散々俺になんて興味無いって顔してたくせに、笑っちゃうなぁ?
「ほらほら、がんばって?僕をその気にさせてよ?ほら、クリちゃん苛めてあげるからさ、摘んで……ほら。ほらほら?きもちぃ?きもちぃよねぇ?あはは!なにもう、めちゃくちゃ気持ち良さそうな顔しちゃってるじゃん!あはは!ほらほらほらほら!気持ちいいねえ?ほらぁ、僕も気持ち良くしてよぉ?」
神官長のペニスも苛めてあげますね?
ほらほらほらほら?すぐ硬くなっちゃうんですねぇ?いやらしいなぁ、そんなに僕の手が気持ちいいですか?本当、神官長は僕が大好きですよねぇ?僕も気持ち良くしてほしいなぁ?
「あれ?お尻叩かれるの好きなの?今キュってしたよね?こう?これが!いいの?ほら!踊りなよ!」
「――っ!――ッ!」
アハハハハ!あの神官長が俺に犯されながら、お尻を叩かれてこんなに善がるなんて!
「え?なに?潮噴いちゃったの?!あはは!傑作だよ!前ももっとシゴいてあげようね」
もう、いっちゃったんですか?神官長は本当ガマンが足りませんね!
俺が根本抑えててあげますから、次は雌イキしましょうか?
「ほらほら、何?もうイクの?ん?そう、でも俺はまだだから、ね!」
あはははは!もう何回イキましたか?どうするんですか、こんな、セックス、覚え!ちゃって?!
もう俺無しじゃ!満足!出来ない!でしょう?!
っあ――きもちぃ!なぁ!もう!
僕も神官長のお尻の穴、大好き!です!けど!
あ――腰止まんないや……あれ?神官長気絶しちゃいました?ま、いっか。ああ――ほんと、きもちぃなぁ――あはっ!気ぃ失ってるからガクガク言っちゃいますねぇ!おもしろっ
ああ、いいなぁ、これぇ、もう、俺専用でいいですよねぇ?ねぇ神官長?
神官長
神官長
神官長
神官長
神官長
神官長
神官長
神官長
嗚呼――――――
「ふっ――あッ、く……!!」
――
――――
――――――
「あれぇ?エルシー、もしかしてまた神殿帰り?」
「んー?そうだけど」
「え、もしかして、また神官と?」
「ええ?またぁ?ほんっとエルシーって神官にモテるよねぇ?今何人目よ?」
「みんな、この髪が好きみたいよ?でもそろそろ他の神官に乗り換えようかなぁ?今の人ねちっこいんだよねぇ……」
「へぇ、髪ねぇ……?」
そう――神官様はみぃんな私のこの髪が大好き。
みんな薄暗い部屋で、私のお尻を後ろから犯しながら、髪の毛に頬擦りしてきたわ。
この銀髪に似た、灰色の髪に――ね。
end