───優香の可愛いココ
───隅から隅まで舐めてあげるね
「ふ……ひぅっ、く……ぅう、ンッ…… 」
ぴちゃりぴりゃりと、ベッド以外何もない空間に甘く卑猥な水音が響いていた。
ラウロは優香の腰を高く持ち上げ、腰掛けた自身の口元に彼女の秘裂を寄せて、淡く優しい快楽を与え続けている。
現実世界の彼は熱い怒張によって、眠る優香の蜜壺を激しく責め抜いているというのに、激しい抽挿を鈍く捉えてひくひくと痙攣し続ける蜜壺の外───ぷくりと膨れた秘粒は、淫猥な舌に撫でられるように優しく可愛がられていた。
さざなみのように与え続けられる快楽は、まさに夢の心地で。
「可愛い優香、愛してるよ…… 」
時折囁かれる愛の言葉も、じんわりと染み込むようで。
ただ、気持ちよくて幸せで、涙が滲んだ。
「ら、うろ……きもちぃの…… 」
「そう? 気持ちいいの、好き? 」
「ん……ラウロが、すき……ぅ……ふうっ 」
「……いい子だね 」
べろり、と。舌全体を使って秘裂を舐め上げた。
「あっ! アァッ 」
途端、蜜壺を好きにしている熱を強く感じて優香は達った。
「ご褒美、気持ちいい? 」
「い、いい……いっ、イッ──アァッ 」
立て続けにザラつく舌によって舐め上げられて優香はひとたまりもない。
ピクピクと跳ねる内股に唇を落として、優香が落ち着くまで宥めるようなキスを繰り返す。
しばらくそうしていたけれど、優香が落ち着いてくるとラウロは高く上げさせていた脚を優しく下ろして、優香のくびれた腰を撫でるとお腹に口付けた。
「きゃうっ?! 」
ビクリと膝が跳ねて、危うくラウロの顎にヒットするところだったが、そこはさすがというのか難なく優香の膝頭を掌で受け止めて何事もなかったかのように彼女の両脚を揃えて押さえ込んでしまった。
ラウロの逞しい両腕の中に閉じ込められた脚は自由がきかない。抵抗は封じられたものの、秘裂はしっかりと閉じられて無防備からは程遠い格好となった。
ラウロの行動が読めず、けれども心配するような事が起こる気もしない。優香は蕩けた思考の中で、己の下肢を抱き込む恋人をぼうっと見つめていた。
しかし、ラウロが優香の臍に口付けそのまま唇を下に滑らせ淡い茂みにたどり着いた頃、それは起きた。
「ぇ……アァッ?! 」
ぬるつく舌が媚肉の間に差し込まれたと思ったら、その時にはラウロの舌先が優香の秘玉を捉えていた。
なんと言う事か、快楽を得る為だけに存在するその卑しい粒、それだけが今あまりにも無防備だった。
彼によって高められ、ぷくりと膨れた可愛らしいソレは先をツンと尖らせて、驚き戸惑う優香の気持ちとは裏腹──ラウロの舌に悦んで可愛がられた。
「あ、あぁっ……はぁっ、ああぁ…… 」
身悶えて身体を捩っても、その優しい縛めを解く事が叶わない。
──ぴちゃ……くちゅくちゅッ、ちゅるっ……
「ああだめっ、らうろ……きもちぃのッ、だ……めぇ 」
最後は蚊の鳴くような声を絞り出した優香が、下肢を抱きこまれながらビクビクと跳ねるも、ぬめる舌は止まらない。
「やっ、だめ! またっ……またきちゃ──ァ! 」
男の生温かい舌から得られる喜悦に甘く痺れる躰は、際限なく次を求めた。抱き込まれ動く事が叶わない下肢を強張らせて、もっともっとと強請るように尻たぶに力を入れて秘玉を彼の舌先へと突き出した。
しかしそれは優香の意識の外で行われたことで──
「ひっ! 」
強請るツガイに夢魔は応える。
淫猥な舌でその粒を舐めては、フッと息を吹きかけて。柔らかい唇で包み込んでは、ちゅっと吸い上げて。
挟み込みながらしこる先を舌先で左右に嬲り続けると、ツガイは啜り泣くような声を上げて達き続け悦んだ。
「ねぇ優香、魔力定着がすんだら一日中舐めてあげようか? 優香の世界とは違って、痛みが起きたら回復させてしまえばいいんだよ? 」
そう言ってツンッと勃ち上がる可愛らしい豆を摘んで柔らかく捏ねてやると、プルプルと震えて感じ入るツガイを愛おしげに見つめる。
「まあ……ゆっくり育てたココに少し痛みがあるくらいの時が一番好きみたいだから、今はまだかけてあげないけどね? 」
摘んだ先を舌先でチロチロと舐められて、子犬のように鳴く優香を暫く眺めていたラウロがふと、思い出したかのように囁いた。
「そうだその時は……そうだね、優香の精力を食べても────ふふ、今はやめておこうかな? 」
──何を聞いても頷いてしまいそうだからね。
そう言って、ぱくりと媚肉を食むように愛撫を再開したラウロ。
閉じられた秘裂に舌を差し込みグリグリと上下に舐め上げられて、優香は堪らないくらいに気持ちよくなってしまう。
もっともっとと、躰が戦慄いて甘えるような嬌声をあげつづけた。
それは、現実世界の優香の媚薬効果がなくなるまで続く──
(いつまで、こんな……ずっと舐めて……)
優香が朦朧としながら、地獄とも天国ともつかない快楽の波の中で翻弄され続けた。
そんな淫猥な時が終わりを告げたのは、曇り空の中かすかに見える太陽が大分高い位置に来た頃だった。