優香は今、浴槽の淵にすがるようにしてラウロの責めを受けていた。
水晶のようなすべすべとした大きな岩に抱きつくようにしている優香。それを追い込むような形で後ろからその身体全部に、あのゴツゴツとした骨張った綺麗な手で触れられると、優香は堪らなくなるようで先ほどから小刻みに震えながらも気持ち良さそうな声が浴室の中で控えめに響いている。
お湯の中でやわやわと無防備な乳房を揉まれ、立ち上がって行く中心はラウロの目を楽しませた。
ラウロが優香の肩を引くと、思いのほか素直にそれに従って俯きながらもラウロと向かい合う優香。
そんな彼女を安心させるように、頰にこめかみにオデコに柔らかくキスしていって、ツツーっと首筋に唇を這わせた時、優香の身体がピクリと反応した。
ラウロは思わずそこに吸い付きながら、待ち遠しげにしていた薄い桃色の乳首を、クリクリと指の腹で可愛がる。
そのまま唇を下へと滑らせて桃色にキスをすると面白いくらいに優香が跳ねた。
ふっとラウロが笑った気配を優香の耳は拾ったのだけれど、指に捏ねられ吸い付いた唇の間から覗く舌は卑猥な動きで中心を責め立てて、しまいには芯を持った柔らかな何かが優香の太ももをかすめて、それがラウロのペニスだと気付いたら優香は恥ずかしすぎて何処に軽く軽く混乱してしまった。
それは、与えられるすべての快感を逃すことができないまま、そのまま受け止めるしかない状態を作り出して――
「き……もちぃ、だめ……だめなの……あ、ぁあ―― 」
ふるふると震え出し、今にも絶頂と言うところでラウロの怒張が優香を貫いた。
ふわふわと甘い刺激の中、突然訪れたソレに優香はとどめを刺された。
しかし優香がイッたその果てから少し戻ったところで無慈悲な律動がはじまり、優香はその場所からかえってこれない。
「アッアッアッアッ――ラウロッ、らう、アッアッン、んんっふあっ?! 」
頭の中がキュッとして、全身気持ちよくて、たまらない。
濡れた前髪からときおり覗くラウロの視線にすら優香は感じた。
――――ゴリッ
「んああっ!! 」
「奥、入っちゃったね? 優香……ん、気持ち悦さそう 」
ぱしゃんぱしゃんとラウロと優香に合わせて、水が跳ねて鳴って踊って。
それがまるでお風呂でこんな事をして感じてしまっている優香を責めているようだった。
「あっああ――アァン!」
「ね、優香……優香は俺の姿が変わっても、こんなふうに抱かれてくれる? 」
「え?! アッアッ――あうっ 」
突然の問いに、けれども答えさせてくれる気がラウロには無いのか、ただでさえ卑猥な腰使いをさらに巧みにして、優香の悦いところをひたすら穿はじめた。
(ああ、優香かわいいな。やっぱりコレが好きなんだね、えっちで可愛い優香…… )
――え、また心の声が?!
(さっきからおマンコひくひくしながら僕のを頬張ってる、軽くイキ続けの状態なんだね。それなのにこんなに締め付けて、欲張りな優香のおマンコにはお仕置きが必要だよね )
――え、え?! お、お仕置き?!
「優香、俺たちインキュバスはこうして人族の形を取ることが容易な――んっ、魔人の、なか……でも、珍しい種族なんだけどね 」
「あっあんっ、や……あ、ふぁっんんっ―― 」
ラウロは優香のソコを好きに動きながら的確に責めていく、対する優香はされるがまま思考をどんどんと奪われていった。
(魔力定着を完璧にするには、俺たちインキュバスは何度か本当の姿になった状態で落ち人に魔力を注ぐ必要がある。優香の様子だと女神に説明を受けてるとは思えない…… )
――本当の姿……? 女神、説明?
「少しの間、んっ……怖い、夢を見るだけ……だから―― 」
「――ああん?! 」
ラウロは繋がったまま、再び優香をうつ伏せに石にすがらせ後ろから責め立てた。
――メリッ……メキメキメキ……
「?! 」
優香は石に抱きつきながら、背後からの音と不自然な振動にハッとする。
「え……なに、え……?! 」
優香は戦慄した。
メキメキという音は主に上から聞こえてくる、それよりも自分にとって差し迫った問題があった。
大きく、無理やりに、アソコが静かに広げられている。
ただでさえ大きかったラウロのソレが、メリメリと音をたてて大きくなって行くものだから、優香の蜜壺が無理やりにいっぱいにさせられ、限界かと思った所からもそれ以上に広げられていく。
「ひぁっだ、だめぇ――も、いっぱ……いっぱいなの! 壊れちゃ……ああー!!」
――コリッ……
「ひゃあんっ?! 」
刹那、何かにクリトリスを覆われたかと思ったら『何か』がうごめき出して優香の快楽の豆をコリコリとコネ出した。
「やっ、なに?! や、いや……あ?! 』
――つぷんっ……つぷ……つぷんっ……
優香が前に気を取られていた隙を狙ったかのように、ビー玉みたいなものが今度は優香の後ろの穴に一つ二つと、どんどん入っていく気がした。
八つを数えた頃に、クンッとそれらが外へ引かれる感覚がして、優香はこの後に何が起こるか察した瞬間目を見開いた。
――コリッ……コリッ……コリッ……コリッ……
「や、だ……め……そん、そんな―― 」
前の刺激に、その快楽に震えながら待ったをかけた。
しかし、その願いは受け入れられない。
――ドゥルルルルルルッ
「―――――― 」
蜜壺を限界までいっぱいにした状態で豆をこねられ、連なった八つの玉が一気に引き抜かれてた。
それは排泄行為に似て非なる最高の快感を優香に与えた。
一瞬白目を剥きかけた優香は、目の前のパール大理石に映る淫魔と目があった。
金色の瞳は猫のように瞳孔が縦割れで、口元には鋭い牙が見え隠れしている。
黒かった髪は真紅に、変化する前と比べて身体も筋肉質に大きくなっていて――何より
――背中には蝙蝠のような黒く大きな羽が生えていた。
「……俺の尻尾は、美味しかった? 優香 」